問答無用のJET CITY PEOPLE 呂布カルマさんインタビュー
「The Cool Core」(戦極MC BATTLE)
「ミスターアサシン」(同上)
「名古屋が生んだ孤高の喧嘩師」(フリースタイルダンジョン)
数々の通り名とは裏腹に、
本人の口から聴こえてきたのは、熱く理知的な声だった。
“当然のように未来は自分で切り開いて行く以外ない”
言葉の芸術家が描くヒップホップの未来とは。
名古屋=JET CITYの片隅で、夜行性の夢を覗く。
「The Cool Core」(戦極MC BATTLE)
「ミスターアサシン」(同上)
「名古屋が生んだ孤高の喧嘩師」(フリースタイルダンジョン)
数々の通り名とは裏腹に、
本人の口から聴こえてきたのは、熱く理知的な声だった。
“当然のように未来は自分で切り開いて行く以外ない”
言葉の芸術家が描くヒップホップの未来とは。
名古屋=JET CITYの片隅で、夜行性の夢を覗く。
整えようとするとはみ出してしまうもの、
不確かさの中でこそ鮮やかに立ち上がる音や風景や手応え、
書き手の言葉を辿る時、しばしば呼び起こされるのは、そうしたものの感触だ。
『寝相』、『愛と人生』、『死んでいない者』の作者、滝口悠生。
そして、この度はもう一人、小説家の横に座っている人物が。
「俺の余暇のために書いてくれていると思っていた」と呟くのは
ミュージシャンでカレー愛好家の、幸せ一郎。
十代で滝口悠生と出会い、デビュー以前から滝口作品を読み続けてきた。
にぎわう週末の居酒屋で、たゆたう二つの声は小説家の過去と現在を巡る。
今から約50年前。海外に憧れた一人の青年がいた。
時代は高度経済成長期。多くの日本人が欧米を意識する中、彼の目はアジアを見ていた。
韓国、台湾、ロシア、タイ、インド、そして戦渦のベトナム。
各地を自分の足で歩いた後、青年は“アジアのスペシャリスト”を目指して国際協力の仕事に就いた。
現地で見た人々の暮らし、運命の女性との出会い、退職後の海外での生活……。
常夏の国、マレーシアから豊潤な声をお届けします。
アルコールよりも人を酔わせるクラブミュージック。
二度とは来ない熱い一夜のために
選ばれたDJによるハラショーな音楽を抜きにして、
クラブを語ることなんてできるはずがない。
今夜、アノムラから流させていただくのは「DJ AGEISHI」のストーリー。
日本のクラブシーンにおける金字塔であり
34時間、ミラーボールと地球がずっとまわる間も、
たったひとりでレコードをまわし、客を踊らせつづけた稀代のDJ。
「その瞬間の自分に任せたアドリブで曲を選ぶ」
クラブDJだけに与えられたスぺーシーな自由と挑戦へ、
常に身を投じてきたレジェンドの声に、今回は耳をかたむけたい。
日々を生きていく中で、自分自身と世間とのあいだにズレを感じたことはないだろうか?
ズレから生じる違和感を起点にして、見慣れたはずの日常を変質させ、異界へと導いてゆく、
そんな類まれなる観察眼とユーモアを備えた小説家がいる。
小山田浩子だ。
今回は遂に文庫化した芥川賞受賞作『穴』を中心に、
作品世界の魅力や裏側、書くこと・読むことへのこだわりを
人生のパートナーであり、一番間近でその才能を感じている、旦那さんを交えてお話を伺った。
ライブハウスは、生々しい音楽を楽しむ場だ。同時に、日常を離れたとてもロマンチックな空間だ。中でもWWWには特別な魔法がかかっている。とびきり中毒性の高いやつが。その魔法の謎を探るべく、今回、照明の大西さんにインタビューをお願いした。WWWの専属照明であり、奇妙礼太郎、シャムキャッツ、D.A.N.といった、数多くのアーティストの照明も担当している。これまでライブといえば音にだけ夢中になっていた自分が、大西さんの照明に出会って、初めて光に魅了された。今夜もまた、輝くミラーボールの下で、そんな出会いが生まれるのかもしれない。
花から花へ、蜜を集める蜜蜂のように。
あれも、これもと、棚から棚へ手が伸びる。
1冊抜き取って、ページをめくり、戻し、また抜き取り……。
目の前に広がる魅惑的な本の海。その1冊1冊に綴じられた世界に溺れる。
ソビエトの絵本、昭和の幻想文学、フランス映画のポスター、妖怪漫画……。
古本屋、それは人から人へ渡り歩いてきた本が漂着する場所。
今回読むのは、そこに魅せられた一人の男の物語。
永遠に広がり続ける本の海を泳ぐ男の、現在進行形の物語。
2013年9月21日、第4回高校生ラップ選手権。
赤坂BLITZのステージ上を2つの新星が通過した。
「最高の公然わいせつがしたい」
「本家(アルベルト・アインシュタイン)よりも有名になりたい」
大胆な予報、当日の閃きによって、2つの星は一躍、時の人となった。
あれから3年。彼らの原点、そして現在の軌道とは。
和泉の町の中心で、2人の星に声を聴く。
1-3ページ…かしわ/EINSHTEINインタビュー
4ページ…かしわ本人による『pshychedelic earth』全曲解説を掲載
“ボディビル”と聞いてどんなイメージが浮かぶだろう?
カラダに悪い競技?マッチョで恐い人たち?
兵庫県加古川市。田畑の広がる県道65号線を進むと、奇妙な形の真っ赤な建物が現れる。
マックスジム、個人経営のスポーツジムだ。
出迎えてくれたのは、筋骨隆々とは程遠い印象の、物腰柔らかな男性。ジムでトレーニングの指導に携わる一方、ボディビルの国際審査員としての顔も併せ持つ、木下喜樹さんだ。
丁寧な言葉の端々から溢れるのは、ボディビルに対する深い尊敬の念だった。
彼が語る「全てのスポーツに通ずる魅力」とは。
筋肉美だけではない、ボディビルの世界を覗いてみよう。
彼女が奏でるトロピカルでピースフルなメロディは、殺風景なコンクリートマンションの一室ですらも、ぽろりと心にヤシの実がふってきそうな、エキゾチックでかつリゾート気分な心象風景を喚起させる音楽だ。
夕焼けにやさしく染まる海辺の藁小屋から、
南国のはずれにある熱っぽい夜の街角から、
あまい潮風にのって浦朋恵の音楽はゆさゆさとやってくる……
4足になる。地面に左右の手をついて。その手を足に見立てて、しばらく歩いてみる。
4足で走る。身軽な猿のように。右の後足から左の後足、そして左の前足から右の前足と4つの足を順に動かしたとき、走者は(瞬間)空を舞う。
「疾走感が2足の時とは全く違いました」
話し手による最初の感覚。ことばは実感に置き去られてはいないだろうか。
これはひとりの青年の声である。
謙虚で物静かな細身の好青年。そんな彼が「世界最速の4足ランナー」になるまでの声を、まだ見ぬ歩行者/走者に届けたい。
2足のその先へ。BGMはきっとKashiwa Daisukeのrabbit’s_quartetが良いだろう。
「街から映画の灯を消してはならない」
他のインタビューで堀部社長によって語られたことば。
今回われわれが行ったのは、そのことばの焼き直しであった、といっても過言ではない。
刈谷という「街」とは?
刈谷日劇にとっての「映画」とは?
そして、半世紀以上にわたって刈谷日劇が守り続けた「灯」とは?
まずは当劇場が開館した1954年、旧ユーゴスラビアに生を受けた
ひとりの男のことばから始めよう。
この物語は終わらない。(エミール・クストリッツァ『アンダーグラウンド』)
それは終わり、ではなく始まりのことばであったはずだ。
あなたの周りに、ゲイはいるだろうか。あるいはレズビアンは。もしくは性別を変えたいと望む人は?
「いない」と答えた人へ。
こうしたセクシュアルマイノリティ(性的少数者)は、日本人の20人に1人いると言われている。
バラエティ番組の中、新宿2丁目の中だけにではない。学校のクラスに、職場に、行きつけの店に、あなたの周りに確実に存在するのだ。
何故彼らの姿は見えないのか。何故彼らは「いない」ことにされているのか。
もう一つ質問を投げかけたい。―あなたは彼らをどういう眼差しで見るだろうか。
2015年春、名古屋市政へ挑戦する一人の人物がいる。男性から女性へとトランス(越境)した、あんまゆきさん。あんまさんが、今また越えたい壁がある。
それぞれの答えを胸に、彼女の語る言葉に耳を傾けたい。
「Back To The Basic」というコトバがある。
「Basic」、すなわち「基本」/「原点」に立ち戻ること。
だが、そもそも「基本」とは何か。「原点」とはどこか。
あるいは、それらは伝承可能なものなのか。
ここで語られるのは「藤枝東」、「豊田」自動織機といった、日本のサッカー/産業の「原点」そのものである。
そして、話し手のコトバによれば、「信頼関係と集中して取り組む意識」を条件として、「基本」の伝承は場所を問わず「可能となる」。
このコトバは時代を超えるか。
「原点」の中に身を置いて過ごし、かつ聴き手の「父」でもある久野裕一さんに声を聴く。
たとえば。カフカ『審判』の主人公のように、
もし、誰かが「何もわるいことをしなかったのに、ある朝、とつぜん逮捕され」てしまったとしたら。
あるいは。大阪・中崎町のNOONのように、
もし、どこかが「無許可で店内にダンススペースを設け、客にダンスをさせていた」ため、ある夜、とつぜん摘発されてしまったとしたら。
一年間の訴訟を終え「おれが今なしうる唯一のことは、冷静に処理してゆく理性を最後まで保つことだ」とつぶやいたその主人公にならってこう始めてみたい。
ぼくたちが今なしうる唯一のことは、NOONのこれまでとこれからを-元経営者、金光正年さんに-理性を保って聴くことだ。
話のあいまに何度も繰り返されたことば。
「大前提は、子どもにとってどうなのか」
では、大人は? 「環境をつくるだけでいい」
サッカーあるいは教育にかぎらず様々な分野でトップダウン/ボトムアップの方式が見直される現代において、
SEIKAのスタイルは明らかに他と一線を画しているように思う。
“「遊び」と「環境」だけ与えれば、子どもは伸びていく(金田喜稔)”
現サッカー解説者のことばが示す場所を、ひとつの花園と見立てたとき、そこでの「遊び」また「環境」とは何か。
同中学校サッカー部のコーチ、山本悦史 さんに声を聴く。