illustrated by タジマ粒子

anomura

すてきな声に、会いにいこう
interview
place
Studio NEST
日本 • 愛知 • 名古屋市
栄能楽堂ビルの東館1Fに位置するレコーディングスタジオ。ボーカル録音、ミックス、マスタリングを始めとする様々なニーズに対応。主宰者:鷹の目氏。
 
時間: 月曜日~日曜日 13:00 - 3:00 *要確認
交通: 地下鉄名城線「矢場町駅」から徒歩8分/地下鉄東山線「栄駅」から徒歩10分

Introduction

「The Cool Core」(戦極MC BATTLE)

「ミスターアサシン」(同上)

「名古屋が生んだ孤高の喧嘩師」(フリースタイルダンジョン)

数々の通り名とは裏腹に、

本人の口から聴こえてきたのは、熱く理知的な声だった。

“当然のように未来は自分で切り開いて行く以外ない”

言葉の芸術家が描くヒップホップの未来とは。

名古屋=JET CITYの片隅で、夜行性の夢を覗く。

place
池袋駅
日本 • 東京都 • 豊島区
東京都豊島区にある三大副都心、池袋にあるターミナル駅。JR、東武、西武、地下鉄の計8路線が乗り入れ、1日の利用者は、JR線は新宿に次ぐ2位、各線は1位となっている。駅周辺には繁華街、歓楽街が広く形成されている。1903年開業。

Introduction

整えようとするとはみ出してしまうもの、

不確かさの中でこそ鮮やかに立ち上がる音や風景や手応え、

書き手の言葉を辿る時、しばしば呼び起こされるのは、そうしたものの感触だ。

『寝相』、『愛と人生』、『死んでいない者』の作者、滝口悠生。

そして、この度はもう一人、小説家の横に座っている人物が。

「俺の余暇のために書いてくれていると思っていた」と呟くのは

ミュージシャンでカレー愛好家の、幸せ一郎。

十代で滝口悠生と出会い、デビュー以前から滝口作品を読み続けてきた。

にぎわう週末の居酒屋で、たゆたう二つの声は小説家の過去と現在を巡る。

place
マラッカ
マレーシア • マラッカ州 •
マレーシアの都市。15世紀初めにマラッカ王国が建設され、東西交易の中継港として繁栄。
移住してきた中国人やこの地を支配した西洋諸国の文化に地元マレーの文化が融合し、独特の文化を形成。
2008年に世界遺産に登録。観光客が増え街には活気が溢れている。

Let's go anywhere - Japan is not the whole world.Interview with Ex JICA employee Mr. Izumi Yamamoto
Introduction

今から約50年前。海外に憧れた一人の青年がいた。
時代は高度経済成長期。多くの日本人が欧米を意識する中、彼の目はアジアを見ていた。

韓国、台湾、ロシア、タイ、インド、そして戦渦のベトナム。
各地を自分の足で歩いた後、青年は“アジアのスペシャリスト”を目指して国際協力の仕事に就いた。

現地で見た人々の暮らし、運命の女性との出会い、退職後の海外での生活……。
常夏の国、マレーシアから豊潤な声をお届けします。

place
Cafe Absinthe
日本 • 大阪府 • 大阪市
〒550-0014 大阪府大阪市西区北堀江1丁目2−27 サウス四ツ橋ビル

大阪のみなみの中心であるアメリカ村三角公園から北に3分ほどに位置する、地中海フュージョン料理のカフェバー。
週末にはDJイベントやライブ、ダンスイベント等が多く催される。
地下鉄御堂筋線 心斎橋駅⑦番出口から徒歩約5分。
地下鉄四ツ橋線 四ツ橋駅⑥番出口からすぐ。

Introduction

アルコールよりも人を酔わせるクラブミュージック。
二度とは来ない熱い一夜のために
選ばれたDJによるハラショーな音楽を抜きにして、
クラブを語ることなんてできるはずがない。

今夜、アノムラから流させていただくのは「DJ AGEISHI」のストーリー。
日本のクラブシーンにおける金字塔であり
34時間、ミラーボールと地球がずっとまわる間も、
たったひとりでレコードをまわし、客を踊らせつづけた稀代のDJ。

「その瞬間の自分に任せたアドリブで曲を選ぶ」
クラブDJだけに与えられたスぺーシーな自由と挑戦へ、
常に身を投じてきたレジェンドの声に、今回は耳をかたむけたい。

place
安佐動物園
日本 • 広島県 • 広島市
小山田浩子さんご家族もよく訪れる動物園。さまざまな動物の散らばる園内にはピクニックにうってつけの広大な芝生広場もある。

Introduction

日々を生きていく中で、自分自身と世間とのあいだにズレを感じたことはないだろうか?
ズレから生じる違和感を起点にして、見慣れたはずの日常を変質させ、異界へと導いてゆく、
そんな類まれなる観察眼とユーモアを備えた小説家がいる。
小山田浩子だ。
今回は遂に文庫化した芥川賞受賞作『穴』を中心に、
作品世界の魅力や裏側、書くこと・読むことへのこだわりを
人生のパートナーであり、一番間近でその才能を感じている、旦那さんを交えてお話を伺った。

place
WWW/WWW X
日本 • 東京都 • 渋谷区
WWW
〒150-0042
東京都渋谷区宇田川町13-17 ライズビル地下
WWW X
〒150-0042
東京都渋谷区宇田川町13-17 ライズビル2F

スペースシャワーTVがプロデュースするライブスペース。2010年に一号店であるWWWがオープン。2016年9月、その上階に2号店WWW Xをオープン。良質な音響システムと豊富なムーヴィングライトを常設し、演出にまでこだわった刺激的な公演を独自に企画。数多くのアーティストから支持されている。渋谷駅ハチ公口から徒歩7分。スペイン坂頂上。

Introduction

ライブハウスは、生々しい音楽を楽しむ場だ。同時に、日常を離れたとてもロマンチックな空間だ。中でもWWWには特別な魔法がかかっている。とびきり中毒性の高いやつが。その魔法の謎を探るべく、今回、照明の大西さんにインタビューをお願いした。WWWの専属照明であり、奇妙礼太郎、シャムキャッツ、D.A.N.といった、数多くのアーティストの照明も担当している。これまでライブといえば音にだけ夢中になっていた自分が、大西さんの照明に出会って、初めて光に魅了された。今夜もまた、輝くミラーボールの下で、そんな出会いが生まれるのかもしれない。

place
アオツキ書房
日本 • 大阪府 • 大阪市
古本を中心に中古CD/レコードを販売。買取も行う。
喫茶スペースとイベントスペースがあり、ライブやトークイベントも開催。
地下鉄長堀鶴見緑地線 西大橋駅③出口から徒歩約5分。
地下鉄四ツ橋線 四ツ橋駅⑥出口から徒歩約10分。

Introduction

花から花へ、蜜を集める蜜蜂のように。
あれも、これもと、棚から棚へ手が伸びる。
1冊抜き取って、ページをめくり、戻し、また抜き取り……。
目の前に広がる魅惑的な本の海。その1冊1冊に綴じられた世界に溺れる。
ソビエトの絵本、昭和の幻想文学、フランス映画のポスター、妖怪漫画……。

古本屋、それは人から人へ渡り歩いてきた本が漂着する場所。

今回読むのは、そこに魅せられた一人の男の物語。
永遠に広がり続ける本の海を泳ぐ男の、現在進行形の物語。

place
喫茶フジヤ
日本 • 大阪府 • 岸和田市
大阪府の岸和田市にある喫茶店。岸和田駅前通商店街の入り口付近に位置し、自慢のモーニングセットと豊富なメニューは地元住民だけでなく多くの利用客に愛されている。最寄駅は南海の岸和田駅。

Introduction

2013年9月21日、第4回高校生ラップ選手権。
赤坂BLITZのステージ上を2つの新星が通過した。
「最高の公然わいせつがしたい」
「本家(アルベルト・アインシュタイン)よりも有名になりたい」
大胆な予報、当日の閃きによって、2つの星は一躍、時の人となった。
あれから3年。彼らの原点、そして現在の軌道とは。
和泉の町の中心で、2人の星に声を聴く。

1-3ページ…かしわ/EINSHTEINインタビュー
4ページ…かしわ本人による『pshychedelic earth』全曲解説を掲載

place
マックスジム
日本 • 兵庫県 • 加古川市
1997年4月、兵庫県加古川市の北部に創立。約50坪のジム内には、健康管理から本格的なトレーニングに対応するため、1㎏のダンベルから始まり、ウエイトプレート、トレーニングマシンがぎっしりと備えられている。最寄り駅はJR加古川線「厄神駅」/神姫バス「薬栗」停留所

Introduction

“ボディビル”と聞いてどんなイメージが浮かぶだろう?
カラダに悪い競技?マッチョで恐い人たち?

兵庫県加古川市。田畑の広がる県道65号線を進むと、奇妙な形の真っ赤な建物が現れる。
マックスジム、個人経営のスポーツジムだ。
出迎えてくれたのは、筋骨隆々とは程遠い印象の、物腰柔らかな男性。ジムでトレーニングの指導に携わる一方、ボディビルの国際審査員としての顔も併せ持つ、木下喜樹さんだ。

丁寧な言葉の端々から溢れるのは、ボディビルに対する深い尊敬の念だった。
彼が語る「全てのスポーツに通ずる魅力」とは。
筋肉美だけではない、ボディビルの世界を覗いてみよう。

place
Diddley Bow
日本 • 大阪府 • 大阪市
〒542-0073 大阪府大阪市中央区日本橋2-6-8

大阪市の中央区にある浦朋恵さんのお店。BARメニューの他にも、店内ではCD・レコード・古本・雑貨など様々なアイテムが取り揃えられている。最寄駅は大阪市営地下鉄「日本橋」駅。

Introduction

彼女が奏でるトロピカルでピースフルなメロディは、殺風景なコンクリートマンションの一室ですらも、ぽろりと心にヤシの実がふってきそうな、エキゾチックでかつリゾート気分な心象風景を喚起させる音楽だ。
夕焼けにやさしく染まる海辺の藁小屋から、
南国のはずれにある熱っぽい夜の街角から、
あまい潮風にのって浦朋恵の音楽はゆさゆさとやってくる……

place
駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場
日本 • 東京都 • 世田谷区
東京都の世田谷区にある競技場。1964年、東京オリンピックの開催のために開場。スタンド内部には有料の駒沢トレーニングルームが併設されており、一般利用客に開放されている。最寄駅は東急の駒沢大学駅。

Introduction

4足になる。地面に左右の手をついて。その手を足に見立てて、しばらく歩いてみる。
4足で走る。身軽な猿のように。右の後足から左の後足、そして左の前足から右の前足と4つの足を順に動かしたとき、走者は(瞬間)空を舞う。

「疾走感が2足の時とは全く違いました」

話し手による最初の感覚。ことばは実感に置き去られてはいないだろうか。

これはひとりの青年の声である。
謙虚で物静かな細身の好青年。そんな彼が「世界最速の4足ランナー」になるまでの声を、まだ見ぬ歩行者/走者に届けたい。
2足のその先へ。BGMはきっとKashiwa Daisukeのrabbit’s_quartetが良いだろう。

place
刈谷日劇
日本 • 愛知県 • 刈谷市
〒448-0821 愛知県刈谷市御幸町4丁目208

愛知県の刈谷市にある映画館。1954年に洋画専門館として開館。現在は洋画新作中心のスクリーン1と、邦画・洋画旧作、単館系作品を中心としたスクリーン2のふたつのスクリーンで営業を行う。またスクリーン2ではデジタル映写機での上映と並行し、アナログ映写機での上映もあり。最寄駅はJR刈谷市駅。

Introduction

「街から映画の灯を消してはならない」
他のインタビューで堀部社長によって語られたことば。
今回われわれが行ったのは、そのことばの焼き直しであった、といっても過言ではない。
刈谷という「街」とは?
刈谷日劇にとっての「映画」とは?
そして、半世紀以上にわたって刈谷日劇が守り続けた「灯」とは?
まずは当劇場が開館した1954年、旧ユーゴスラビアに生を受けた
ひとりの男のことばから始めよう。

この物語は終わらない。(エミール・クストリッツァ『アンダーグラウンド』)

それは終わり、ではなく始まりのことばであったはずだ。

place
Queer+s
日本 • 愛知県 • 名古屋市
2012年 OPEN
セクシュアルマイノリティもストレートも入れるミックスダイニングバーとして営業中

Introduction

あなたの周りに、ゲイはいるだろうか。あるいはレズビアンは。もしくは性別を変えたいと望む人は?
「いない」と答えた人へ。
こうしたセクシュアルマイノリティ(性的少数者)は、日本人の20人に1人いると言われている。
バラエティ番組の中、新宿2丁目の中だけにではない。学校のクラスに、職場に、行きつけの店に、あなたの周りに確実に存在するのだ。
何故彼らの姿は見えないのか。何故彼らは「いない」ことにされているのか。
もう一つ質問を投げかけたい。―あなたは彼らをどういう眼差しで見るだろうか。
2015年春、名古屋市政へ挑戦する一人の人物がいる。男性から女性へとトランス(越境)した、あんまゆきさん。あんまさんが、今また越えたい壁がある。
それぞれの答えを胸に、彼女の語る言葉に耳を傾けたい。

place
藤枝東高等学校サッカー部
日本 • 静岡県 • 藤枝市
〒426-0019 静岡県藤枝市天王町1−7−1
同サイト「藤枝東高戦歴」を参照

Introduction

「Back To The Basic」というコトバがある。
「Basic」、すなわち「基本」/「原点」に立ち戻ること。
だが、そもそも「基本」とは何か。「原点」とはどこか。
あるいは、それらは伝承可能なものなのか。
ここで語られるのは「藤枝東」、「豊田」自動織機といった、日本のサッカー/産業の「原点」そのものである。
そして、話し手のコトバによれば、「信頼関係と集中して取り組む意識」を条件として、「基本」の伝承は場所を問わず「可能となる」。

このコトバは時代を超えるか。

「原点」の中に身を置いて過ごし、かつ聴き手の「父」でもある久野裕一さんに声を聴く。

place
NOON+CAFE
日本 • 大阪府 • 大阪市
〒530-0015 大阪府大阪市北区中崎西3丁目3−8

1994年 CLUB DAWNとしてOPEN
2004年 NOONとして新生
2012年 風営法の厳密化により摘発

現在はNOON+CAFEとして営業中

Introduction

たとえば。カフカ『審判』の主人公のように、
もし、誰かが「何もわるいことをしなかったのに、ある朝、とつぜん逮捕され」てしまったとしたら。
あるいは。大阪・中崎町のNOONのように、
もし、どこかが「無許可で店内にダンススペースを設け、客にダンスをさせていた」ため、ある夜、とつぜん摘発されてしまったとしたら。
一年間の訴訟を終え「おれが今なしうる唯一のことは、冷静に処理してゆく理性を最後まで保つことだ」とつぶやいたその主人公にならってこう始めてみたい。
ぼくたちが今なしうる唯一のことは、NOONのこれまでとこれからを-元経営者、金光正年さんに-理性を保って聴くことだ。

place
京都精華女子中学校・高等学校サッカー部
日本 • 京都府 • 京都市
〒606-8305 京都府京都市、左京区吉田河原町5−1

沿革
2004年 創部

【中学】
2009~2013 全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会京都府大会 5連覇
2009~2011 全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会関西大会 ベスト4 
2012 全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会関西大会 優勝
2012 全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会 ベスト16
2013 全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会関西大会 3位
2013 全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会 ベスト16

【高校】
2008~2013 全国高校選手権京都府予選 6連覇
2009~2011 全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会関西大会 準優勝
2012~2013 皇后杯全日本女子サッカー選手権大会京都府大会 優勝
2009 全国高等学校女子サッカー選手権関西大会 3位
2010 全国高等学校女子サッカー選手権 出場
2012 全国高等学校女子サッカー選手権関西大会 4位
2013 全国高等学校女子サッカー選手権3位

Introduction

話のあいまに何度も繰り返されたことば。
「大前提は、子どもにとってどうなのか」
では、大人は? 「環境をつくるだけでいい」
サッカーあるいは教育にかぎらず様々な分野でトップダウン/ボトムアップの方式が見直される現代において、
SEIKAのスタイルは明らかに他と一線を画しているように思う。
“「遊び」と「環境」だけ与えれば、子どもは伸びていく(金田喜稔)”
現サッカー解説者のことばが示す場所を、ひとつの花園と見立てたとき、そこでの「遊び」また「環境」とは何か。
同中学校サッカー部のコーチ、山本悦史 さんに声を聴く。