米飴を作り続けて180年余り。城下町・金沢で愛される伝統の味。
その歴史は初代次右衛門の慈しみの心から始まった。
江戸時代から変わらず現代に受け継がれるその味は、金沢でしか味わえない。
その歴史は初代次右衛門の慈しみの心から始まった。
江戸時代から変わらず現代に受け継がれるその味は、金沢でしか味わえない。
石川県では有名な老舗
天保元年、乳飲み子に母乳をあげられずにいた母親たちを見て心を痛めた初代次右衛門は、母乳に代わる栄養豊富な食品を考えた。それが俵屋のあめの始まりである。
砂糖が貴重だった江戸時代、穀物から麦芽糖を得た先人たちの知恵に、変わらぬ味を守り続けてきた職人たちの業と心。歴史に裏打ちされた知識と経験が守る伝統の味は、我々の知る飴やキャンディーのイメージとは一線を画している。
砂糖が貴重だった江戸時代、穀物から麦芽糖を得た先人たちの知恵に、変わらぬ味を守り続けてきた職人たちの業と心。歴史に裏打ちされた知識と経験が守る伝統の味は、我々の知る飴やキャンディーのイメージとは一線を画している。
そのまま食べても、料理に使っても
良質の国産米と大麦、霊峰白山に源流を持つ伏流水を用いて作られるあめは、口に入れた瞬間、味を感じない。舌の上ですうっとなめらかに溶けてからほんのりと甘みが顔を出す。白砂糖や人工甘味料のようなクドサがなく、ふわっと香るように上品な後味だ。そのまま味わうのは勿論、砂糖のように料理に使うこともできる。
穀物から作られたあめは、糖の吸収が穏やかなので体への負担も少ない。
穀物から作られたあめは、糖の吸収が穏やかなので体への負担も少ない。
金沢の味
【あめの俵屋】は全国展開していないため、HPから注文するほかは、石川県内にある店舗へ足を運ぶことになる。水あめ状の「じろあめ」はもちろん、煮詰めて粒状にした商品も販売されており、こちらは〈しろ〉、〈きなこ〉、〈抹茶〉のほか、最近新たに加わった〈黒糖〉は、まだ店頭でしか手に入らないレア商品のようだ。
たかがあめと侮るなかれ。まんで美味い金沢の味、いっぺん食べてみまっし!
たかがあめと侮るなかれ。まんで美味い金沢の味、いっぺん食べてみまっし!