kashiwa『psychedelic earth』本人による全曲解説
「ひとつの村を作る感覚でした」
2015年12月31日、かしわRecordsからリリースされた
“kashiwa”名義のコンセプトアルバム。
各曲に秘められた物語や歌詞の意味を、
かしわ本人が余すことなく解説。
生と死、欲望、神から幽霊まで……。
“かしわ”の裏側の顔、“kashiwa”の不可思議な世界を、たっぷりとお楽しみ下さい。
01. Into~着~
イメージは地球に感情が初めて着いた時って感じです。
トラックの終わりに流れてる謎の音は、ヒトラーの演説の逆再生です(笑)
02. Skit3
03. 栄養
自殺できるのは人間だけやなって思う曲です。
04. THC
「昔を思い出せ、昔を思い出せ。ほんまに辛い奴は辛いって言わへん」みたいに、
自分の内側の消化し切れへん部分を唄ってる曲。
05. Birthday
前世では罪ばっかり犯して、死んでからモヤモヤしてたら、神様が「お前もうちょい修行が必要や」と。「人間として生まれろ」っていうんで、ガチャッ、ボーンって鉄砲で撃たれて、その後に赤ちゃんの声が流れて、誕生したところで終わります。
06. Box feat.MCポテト
人間の一生なんか太陽から見たら箱の中の出来事に過ぎないっていうのも裏設定としてあります。
07. psychedelic earth
でも、見てるもの全部がでかく感じる。音も浮かんでるように思う。その様子を表しています。
08. ヘリオス~psychedelic earth ver.~
太陽って大人になってもおっきく感じる、というのも前曲からここに繋がっています。
「1と0の間」っていう歌詞が出てくるんですけど、0は死んでる時で、1が生きてる時なんですよ。
それで「1と0の間」っていうのは、次の一生を選択する時って思ってて。
だからヘリオスは1番星に近くて太陽に近い存在の時の唄です。
09. 返答なし20年
10. 大丈夫
Hilcrhymeの『大丈夫』を聴いた時に思ったんですけど、「大丈夫」って一番曖昧やし、一番疑わしい言葉やなって (笑) 「大丈夫」って言われたら、まあ大丈夫かなって思ってまうけど、一番つけこみやすい言葉でもある(笑) そういうのがずらーっと続いている曲です。
11. ずっと一緒だ4
“4”っていうのもポイントで、例えばその友達から電話が掛かってくるのが15時5分。時計で見たら3と1で、足したら“4”になる。一緒に居酒屋に行って軟骨の唐揚げ398円、生ビール298円とかって色々頼むんですけど、値段を全部足すと“4”が4つ揃う。最終的に自分が殺されたって気付くんですけど、その時間が4時20分で、また“4”が重なってるっていうのがオチです(笑)
12. Gero
カップルが別れ話をしてて、気になってずっと聞いてたんですけど、男の方が過去にこだわりすぎて女々しくて女々しくて「気持ち悪っ!」ってなって(笑)
女の方は目の前やら先のことやらに不安になってて、それを盗み聞きしながら歌詞を書いたんです。ほんで書き終えて歌詞を見てみたら、気持ち悪いと思っていた男側の意見がすごく自分と重なって、やっぱ男と女は別物やと思いました(笑)
13. Skit0
死んだ後やから、歌詞がほぼ過去形なんですよ。歌詞の終わり方をすっきりさせたかったから、こだわりのない俺よ消えろって言うて、自分死んでもうたけど実際死なんでよかったみたいな。
こだわりのない自分だけを殺したらよかったのになあ~ラララ~♪で最後終わるっていう、悲しいけど仕方ないなって感じの曲なんですよ。
14. ピースに行こう
あと、「Skit0」から音も繋がってます。全曲聴かなわからん系を作りたかったので、物語っぽい曲が多いですね。