Introduction

2014年に京都、将軍塚山上に竣工した将軍塚青龍殿は、大正時代に北野天満宮前に建立された大型木造建築「平安道場」(旧大日本武徳会京都支部武徳殿)を解体、移築して建てられた、古くて新しい建物だ。
その建物にの前に、昨年、国際的デザイナーである吉岡徳仁氏による「ガラスの茶室」が現れた。

※会期延長中、詳しくは追記をご覧ください
2014年に京都、将軍塚山上に竣工した将軍塚青龍殿は、大正時代に北野天満宮前に建立された大型木造建築「平安道場」(旧大日本武徳会京都支部武徳殿)を解体、移築して建てられた、古くて新しい建物だ。
その建物の前に、昨年、国際的デザイナーである吉岡徳仁氏による「ガラスの茶室」が現れた。

京都の町を一望できる大舞台 将軍塚青龍殿

青龍殿大舞台からの眺め。取材当日はあいにくの雨模様だったものの、京都市内を一望できる。

青龍殿大舞台からの眺め。取材当日はあいにくの雨模様だったものの、京都市内を一望できた。

京都御所の大きさが実感できる

京都御所の大きさが実感できる

京都の東に位置する将軍塚からは、比叡山から大阪までを一望できる。青龍殿には、そんな場所にぴったりの「大舞台」が併設され、その大きさは、なんと清水の舞台の約5倍の1,046平米にもなるという。

将軍塚山上に浮かぶ ガラスの茶室 デザインは吉岡徳仁氏

その大舞台に昨年、国際的デザイナーである吉岡徳仁氏による「ガラスの茶室」が設置された。
日本の伝統的な建築スタイル「茶室」をガラスという現代的な素材で再構成した、伝統と現代が融合する新しい茶室の提案である。
古さと新しさを備えた「青龍殿」と対話するかのように設置された、伝統と現代が融合する「ガラスの茶室」。この風景は、将軍塚山上の今ここでしか見られない。
京都、将軍塚山上に浮かぶ ガラスの茶室の様子を筆者撮影の写真とともに少しだけ紹介したい。

気になる会期はのこりわずか!?

約1年間展示されているガラスの茶室だが、吉岡氏のホームページによると、会期は2016年までで、「終了日は未定」となっている。
将軍塚青龍殿に問い合わせたところ、「詳しいことは未定だが、3月いっぱいまでは見られるのでは」とのこと。
また、会期終了3か月前には、吉岡氏のホームページで告知されるとのことだ。暖かくなってきた春先に京都観光に行かれる方は、ぜひ今年しか見られない「青龍殿とガラスの茶室」を訪れてみてはいかがだろうか。
京都、将軍塚山上に浮かぶガラスの茶室

京都、将軍塚山上に浮かぶガラスの茶室

茶室脇には、吉岡徳仁氏デザインのガラスのベンチ「Waterfall」が設置されている

茶室脇には、吉岡徳仁氏デザインのガラスのベンチ「Waterfall」が「設置されている。そのディテール。

追記 会期延長のおしらせ 2016.4

2016年4月、吉岡徳仁デザイン事務所より、会期延長のニュースが舞い込んだ。
詳細は以下より。

国内外から大きな反響をいただき、沢山の方々にご覧いただきましたことに、
展示期間を延長させていただくことになりました。
現在、会期については未定ではございますが、終了3ヶ月前に、 吉岡徳仁デザイン事務所ホームページで、告知をさせていただきます。
吉岡徳仁デザイン事務所